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宵の口にベランダで水やりをしていると
何だか肩をトントンとされたような感じがして
振り返ると、【楊貴姫】の花が咲いていました。
【楊貴姫】
初めて富貴蘭の花を見ましたが
小指の先ほどの大きさで、想像以上に小さく可憐な花でした。
白い花が咲くとは知っていましたが
花びらの端が薄っすらと緑がかっていて
深山の樹上でひっそりと咲く姿を想像してしまいました。
開花しているのを見つけた時はまだ明るい時刻だったし
その後お夕飯の支度の途中でハーブを摘みにベランダへ出た時も
まだ香りはありませんでしたが
日付が変わった後にベランダに出ると微かに甘い香りがして
蘭棚のすだれをあげると
まるで前夜にお香を焚いていた部屋の扉を開けたような
そんな“溜まる”香り方で芳香を漂わせていました。
富貴蘭の香りはよく『バニラ』のような香りだと表現されます。
実際嗅いでみると、確かに80%ほどはバニラの香りという印象ですが
割と複雑な構成の香りで
残りの20%程度の中に、色々な香りが混在している気がしました。
バニラに少し孔雀サボテンの花の香りを混ぜたような感じで
パウダリーな香りも感じられます。
私は富貴蘭の花の香りをいっぺんで気に入ってしまいました。
こんな素敵な香りがベランダに漂っているなんて、何だか不思議です。
本来富貴蘭は花物の品種でない限り
葉や根の芸や木姿を鑑賞するものです。
(花は木が弱るからと摘み取る方もいらっしゃる)
花芽がつくところは仔芽のつくところでもあるので
花芽がつけば仔芽がつく可能性が減るということなのでしょうけど
こんなに素敵な香りが愉しめると知ってしまった以上
邪道とは分かっていますが、私は毎年花の時期を首を長くして待つと思います。
本当に素敵な贈り物を貰ったような感動がありました。
奇しくも七夕の夜。
生憎の空模様でしたが
雨後の高い湿度がより一層素晴らしい香りを膨らませてくれたように思います。
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