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先週の土曜(24日)に、植え替えを行いました。
本当は9月の中旬までには終えておきたかったのですが
記録的な(観測史上最高だったとか…)暑さが長引いていたので
気温がある程度下がって安定するまで待っておりました。
葉はまだ色褪せたままでしたが
古い苔を外すと、既に根の生育が再開していた木もちらほらあったので
気温が下がり始めたらすぐに植え替えて
バケツ潅水でたっぷり水遣りをする管理に戻しても良さそうです。
富貴蘭もきっと、酷暑から突然秋の気候に変わったので、さぞ驚いていることでしょう。
実は栽培者の私の方がその気候の急激な変化についていけず
肺炎を患ってしまいましたが…(最近やっと完治しました)。
全鉢の植え替え時の記録を残すと、画像枚数が多くなり過ぎるので
画像は【朱天王】と【薩摩雲龍】だけですが
24日中に全鉢植え替えを完了させました。
【楊貴姫】の寄せ植えが限界だったため4鉢に分けましたので
鉢数が全部で8鉢に…いよいよ置き場所が狭くなってきました(笑)
これからは通風のこともしっかり考えなくては!
【朱天王】
まず、鉢から抜いて苔を取り除く。
腐っている根があります。
腐った根を切り、枯れた葉などを取り除いて
すっきりと掃除します。
私はいつも、片方の先端がとがった毛抜きと眉毛ハサミを使っています。
掃除し易いのでおすすめです。
親にも仔にも新しい根がついてますが
仔がまだまだ小さいので、割らずにそのまま植え替えます。
すっきりと掃除が完了しました。
植え替えが済んだら、名札(ラベル)を鉢沿いに刺します。
名札の裏に植え替えた日を書き込んでおく方もおられますが
私はこうしてブログに記録をつけているので
名札には植え替えた日を書きこんでいません。
こうして画像にして見ると、座りが悪いですね…。
相変わらず植え替えがヘタです。
【薩摩雲龍】
鉢から抜いて苔を取り除いたところ。
こちらも、腐った根を切るなどしてお掃除します。
枯れた葉を取り除いて掃除する際は
プツっとした突起がある場合もあるので(新しい根?新しい芽?)
それを傷つけないように慎重に掃除します。
そもそもそこまで綺麗に掃除する必要はないのですが
私はどうしても気になるので掃除します。
植え替えが完了しました。
植え替え下手な私にしては、マシな仕上がりかも。
植え替えのやり方についてですが
私の場合はバケツに水苔をドサッと入れて十分に湿らせ、長い水苔を選別し
残ったクズクズの水苔をギュッと握って
苔玉(鉢の内径より大きめ)をまず作ります。
そして、その苔玉に富貴蘭をまたがらせ
根を覆うようにしてクズクズの苔を少量乗せてから鉢に押し込みます。
その後は全体のバランスを見ながらクズクズの苔を表面に足していき
その上から長い水苔をたすきがけにして
クズクズの苔がバケツ潅水した時に散らないように安定させます。
そして竹ぐしを使って水苔の隙間ができないように水苔を埋め
見た目を整えて、ひとまず見た目的には完成。
最後に、鉢の底穴から指を入れて、余分な水苔をほじくり出し
ほじった後がバラけないように指先で軽く水苔を鉢の内壁に押し付けて
鉢の内部の水苔が中空になるようにしています。
あらかじめ苔台を作ったりはしません。それでもこれでうまくいっています。
植え替えの際の大事なポイントとしては
必ず植え替えの前に鉢ごとバケツ潅水しておいて
しっかり鉢と苔を湿らせておく…ということです。
鉢と苔が十分に水を吸っていないと
鉢(特に素焼き鉢の場合)の内径を這うようにして伸びている根が
鉢から抜こうとした時に、鉢に張りついたまま引き千切れることがあります。
前に一度経験したことがありますが、結構なショックです…。
それ以来、私は鉢から苔ごと木を抜く時は、バケツの水の中で抜いています。
あとは、根にまんべんなく水苔を触れさせることに注意して植えています。
どのように植えるのがベストか、色々調べてみましたが
愛蘭家さんによって非常に多種多様な意見があるので
一概に「これ!」といえるものはないのかもしれません。
堅めに植えた方ががっしりとした木になるという意見もあれば
ゆるめに植えて水はけを極力良くした方が良いという意見もあります。
きっとどちらも正解なんだと思います。お棚ごとに環境が違いますから。
植え替えの時は自分の作がうまくいっているかどうかを
日頃とは違った視点で確認できる機会でもありますから
よく観察して、その時の木の状態を踏まえた上で
様々な意見や方法を試してみるのがいいかもしれません。
ところで。
水苔についてですが、私はホームセンターで売られている
一番安価な水苔を使っています。
長さは15センチ未満、ほとんどがクズクズの水苔なので、作業は大変難しいですが
ニュージーランドやチリ産のAが沢山ついた長尺の水苔には
とてもじゃないけど手が出せません。
長尺の水苔(化粧苔)の代用として、人工のアート水苔や
毛糸を利用する方法もあるそうですが、どちらも少し抵抗があります。
特に毛糸は…編み物をするので水苔に似た色の毛糸も持っていますが
毛糸と水苔では水もちが全然違う気がします……。
今のところはクズクズ苔の中から長い苔を選別したものと
購入した時に巻いてあった長尺の苔の中から状態の良いもの数本を再利用して
クズクズの苔を何とかまとめていますが
来年の春の植え替えの時は、少量パックの長尺水苔を購入するつもりです。
いくら初心者のお手軽栽培とはいえ
水苔はあまりケチらずに、そこそこ良いものを使うべきなんだと思います。
……少し反省しています(恥)
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